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銀の小箱

児童文学・童話作家 かんのゆうこのブログ

松成さんの個展にて。

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先日の松成真理子さんの個展で購入した絵をギャラリーまで取りに行ってきました。購入したのは上の絵、「アクアリウム」というタイトルの、今の季節にぴったりの作品です。

ほかにも「インコが大丈夫と言う」という絵と、「始発電車と羊草」という絵があり、どれも素敵で迷いに迷ったのですが、最終的にアクアリウムの色合いや可愛いらしさにに惹かれて購入。

くらげとか、おさかなとか、いろんな海の生物たちがかわいらしく描かれています。ブルーグリーンの深い色合いも素敵です。

 

 

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『悩みどころと逃げどころ』 ( ちきりん&梅原大吾 対談本)

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昨日読み終えた本『悩みどころと逃げどころ』。ちょうどここ最近、自分の中でやめようか続けようか、選択に迷っている出来事が2つあり、そのことが心にずっとあったため、このタイトルにひかれて思わず手に取りました。

月間200万PVを誇る社会派ブロガーのちきりんさんと、ギネスにも認定されているという世界一プロゲーマーの梅原大吾さん。一見共通点があるように思えないこのお二人の対談本。これ、本当におもしろかったです。

私は、これまで自分の歩いてきた人生と、これから歩いていきたい人生のことをずっと考えながらこの本を読み進めていきました。対談のテーマは学校教育の話から始まって、『いい人生とは何か』『それはどうやったら手に入るのか』という生き方論にまで発展していきます。

私は書く仕事を始めて16年になりますが、28歳くらいまでは書く仕事にぜんぜん興味はなく、作家になる気などまるでありませんでした。私の夢は、ものを書くことではなく、ものを作ることにあって、それに向かって一生懸命努力をしていました。

でも、どんなに一生懸命がんばっても、努力だけでは成し遂げられない壁にぶつかりました。すごくすごく頑張ったけれど、自分にはプロになれるレベルの才能も力もない、そう思い知りました。その時点で4年は経過していたと思います。(5年くらい経っていたかも)

夢を持ち続けていればいつか叶う。それが本当だったら素敵なことだけれど、引き寄せの法則を使っても、夢ノートに夢を百万回書いても、アファーメーションを数えきれないほど唱えても、ハウツー本を山ほど読み尽くしても、かなわない夢はやっぱりあります。特に『椅子の数が決まっているような夢』とか、特定の形や人やモノにこだわった夢は、叶わない人のほうが圧倒的に多いわけです。

特定の形にこだわった夢を持つというのが悪いわけではないけれど、特定の形にこだわらなければもっと自分を活かせる、幸せになれる道はたくさんあるはず。だけど、長い間こだわってきて、一生懸命努力を重ねてきた夢であればあるほど、自分には向いていないと気づいたとしても、諦めるには勇気がいる。

その『悩みどころと逃げどころ』を見極めるのはすごく難しくて、どこの時点でその目標や夢をあきらめ、ほかに目を向けたらいいのか、すごく迷うし悩みます。

この本で梅原さんは、

『とことんあがくと、自分という人間がだんだん見えてきて、これ以上は高望みなんだなとか、自分はもうここより上には行けないんだなっていう位置づけが見えてくるんです。もともと運命的に与えられている『自分はこれぐらいの人間なんだ』っていう器の大きさがわかってくる』と話されていました。

やはり、あがいてあがいてあがき尽さないと、人間なかなか諦めがつかないものなのかもしれない。私は、いったんあきらめがつくと、さっと気持ちを切り替えて前に進んでいけるのですが、あきらめるまでにけっこうな努力を惜しまないタイプの人間なので、ちきりんさんのように、

『何か具体的な目標があったら、それを達成するのに最小限の努力しかしたくない。(中略)諦めることも悪くないと思ってる。』 

『勝てないとわかったら、そんなところに居続けず、勝てる世界を探しに行きましょう。』

というような、風のような自由さ、軽やかさにとても憧れます。私のように、けっこうとことんがんばってしまうタイプの人間には、ちきりんさんのような生き方からたくさんのことが学べると思うし、いつも自分が納得するところまでやりきれない、何をやっても後悔ばかりが残る、というタイプの人は、梅原さんのような生き方から多くを学べるのかもしれません。

私は『自分には才能もないし力もない。この道ではプロにはなれない』と身に染みて感じたときに、その夢をきっぱりとあきらめたからこそ、ほかのことに目を向けられるようになり、今の自分があるのだと思います。当時やりたいと思っていた仕事よりも、今の仕事のほうが何倍も自分に向いていたし、今のほうが比べ物にならないならないくらい幸せです。

夢をあきらめるとか、逃げるとか、若い頃はすごく後ろ向きだと思っていたけれど、今はこの本に書かれていることがすごくよくわかります。やることを全てやって、たくさんあがいてもがいて自分の器を知って、そのうえで別の選択をすることは、すごく前向きなことなんだ、ということ。
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人生の時間はどうしたって有限で、それならば、何をすることに自分の人生をかければ本当にいい人生だったな、幸せだな、と思うことができるのか、きちんと自分で見極めてその都度選択していくことがとても大切。そしてそのことに自分自身が納得できていることが何より大事なことなんじゃないかと感じています。

私も、夢を諦めたり挫折したりしたおかげで今の道を見つけ出せたので、あの時きっぱりあきらめる決断をして本当に良かったと心から思えます。この本は、人生の選択で悩んでいたり、このままこのことを続けていてもいいんだろうか、と迷っていたり、なかなか思うような人生ならなかったりしている時に読むといいかもしれません。

最初に書いたように、現在も2つ、続けようかどうしようかすごく悩んでいた事があったのですが、この本を読んで、一つはきっぱりとやめる決断をし、もうひとつは続けることに決めました。きっぱり選択できたおかげで、これからは自分にとって本当に大切なことに、より多くの時間とエネルギーをかけることができます。今はとても軽やかで清々しい気持ちです。

 

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

 

 

 

 

ダ・ヴィンチ8月号 『はりねずみのルーチカ』掲載

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ダ・ヴィンチ8月号、【注目の新刊情報】のコーナーに、『はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険』が掲載されました。

本って、児童書関係だけでも一日に50冊くらい出版されていると言われているので、一カ月に換算すると児童書だけで約1500冊。(ダヴィンチは月刊誌)

そのうえダ・ヴィンチは児童書の専門誌ではなく書籍全般をカバーしている雑誌。これに掲載していただけるなんてまさにくじに当たるような確率です。

たくさん出版されている書籍の中から選んでいただけて、とてもありがたく、うれしい出来事でした。

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