銀の小箱

児童文学・童話作家 かんのゆうこのブログ

本が出来上がるまでのプロセス。

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8月末に書き上げたルーチカ第6巻のゲラが出来上がってきました。ゲラというのは、校正をするための試し刷りのこと。


 私たち作家は、ワードやpdfなどで原稿を作成し、それをデータで編集者さんに送ります。その原稿データを本にするときと同じように文字組をして印刷したものをゲラといいます。

 

これを読み返しながら、さらに物語の内容を細かく推敲していく作業が数カ月にわたって何度も行われます。作家、編集者、校閲、とさまざまな人の目を何度も通りながら、ようやくこれで完璧、という段階になったところで校了、印刷、出版・・・というプロセスをたどって書店さんに並ぶことになるわけです。

 

今回のはまだ初校(第1回目の直し)。ルーチカにはすべてのページにイラストが入るので、原作が出来上がったところからすべてが始まる、という感じ。これから画家さんやデザイナーさん、編集者さんが集まって、どのページに、どのくらいの大きさの、どんな絵を入れていくのか、を相談しながら決めていきます。

 

イラストが出来上がると、その絵に合わせて文章表現を変更することもあるため、これから何度も何度も同じ文章を読み返して細かく修正していく、というなかなか根気のいる作業が半年くらい続きます。

 

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絵が入る前の文章だけの状態のゲラ。

 

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『ルーチカの住むフェリエの国がどこにあるのかといえば…』で始まる、おなじみのまえがき部分。

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これも毎回入る登場人物紹介のページ。

 

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校正ゲラに押される印。一番右端には、『初校』の印が。

 

 

ゲラをお見せする機会というのはなかなかないので、色校正もお見せします。これは、今年発売になったルーチカ第5巻のカバー絵の色校正です。

 

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『 はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険』上巻

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下巻

 

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葉胡さんの絵、本当にきれいでかわいくて、見ていてホレボレするのですが、その絵の色合いを印刷で出すのは本当にむずかしい作業らしく、この色校正を重ねながら何度も色調整をしていくのです。

 

 

 

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