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銀の小箱

児童文学・童話作家 かんのゆうこのブログ

三十光年の星たち

 

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The Galaxy Next Door

引用(https://www.nasa.gov/mission_pages/galex/pia15416.html

 

「十年でやっと階段の前に立てるんだ。二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。三十年で階段をのぼり切る。いいか、のぼり切ったところから、お前の人生の本当の勝負が始まるんだ。その本当の勝負のための、これからの三十年間なんだ。そのことを忘れるんじゃないぞ」            

         『三十光年の星たち』宮本輝

 

宮本輝さんは小説『三十光年の星たち』を毎日新聞で連載していた当時、多くの読者からお手紙をいただいたそうですが、その中に七十八歳のご婦人からいただいた手紙があり、手紙の最後に「私も三十年後の自分を楽しみにして、これからを生きていきたい」と書かれていたそうです。

 

それを読んだ宮本さんも粛然とした思いになり、改めて三十年という歳月に思いを巡らせ、自分もまた三十年後を目指すぞと決意を固めた、と『あとがき』に書かれていました。

 

私が絵本作家として活動し始めたのは2000年ですから今年で16年の月日が経ちました。児童文学を書き始めてからのキャリアはまだたったの5年です。

 

今年、『三十光年の星たち』を読み終え、児童文学作家としてはまだ階段の前にさえ立っていない自分なのだと考えたとき、なんだかとてもうれしくて、希望に満ちた気持ちになりました。

 

私の児童文学作家としての人生は、あと五年かけて階段の前に立ち、二十年かけて階段の三分の一まで登り、三十年で階段を登り切り、そこから私の本当の人生が始まるーーそう思うと、目の前に可能性という道がさぁーっと開けたような気がしたのです。

 

私はまだまだこれから成長できる。もっともっといい物語が書けるようになれる。そう思えるようになりました。

 

三十年後の未来の自分は、いったいどんな自分になっているんだろう。どんな自分に、なっていたいんだろう。

 

せっかく生まれてきたのだから、人の幸せにつながるものを生み出せる人生でありたい。自分にしか歩けない道を歩き、そこから見えるこの世界の輝きを、私らしいカタチで伝え続けていきたい。

 

そんな人生を生きている三十年後の未来の自分と出会うために、今日という一日を、今という一瞬一瞬を大切に生きる。来年はそんな一年にしたいと思っています。

 

今年も本当にありがとうございました。とても幸せな一年でした。さまざまな形で支え続けてくださった全てのみなさまに、心からの感謝を込めて・・・

               かんのゆうこ

 

 

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